interview
次の数十年を支える、
テクノロジーを
松本 達郎Tatsuro MATSUMOTO
次世代推進本部 第二部 第二グループ
2010年入社
※掲載内容は取材当時のものです。
My Job
ソフトウェアの研究開発や試作開発を通して新規事業を開拓することが、私の所属する部署のミッションです。数年先の将来を見据えた最先端テクノロジーの調査はもちろん、目の前の事業拡大を目指す新製品の開発にも取り組んでいます。私が担当しているのは“ローカル5G”の管理ソフト。仕様決定から実装、テストまでの全工程に携わっています。
カーブアウト後も残ったのは、
より良くなると思ったから
2016年のカーブアウト当時、私は世界で注目を集めるテクノロジーを学んでは試作品を作り、社内に最先端の技術動向を広める役目を担っていました。会社がカーブアウトする機会にキャリアチェンジする道もありましたが、「今の仕事をさらに深めたい」という想いがあり、新たなステージを迎えたAPRESIA Systemsで働き続けることを選択しました。当時の上司が経営層に加わり、「事業や業務に関してさらに理解のある経営層のもと、今まで以上にチャレンジングなアイディアにも挑みやすくなるかもしれない」と思えたことも大きかったと思います。社員がやりたいと思ったことに対して真摯に耳を傾けてくれる企業文化も根付いていますし、大企業のような安定した基盤がありながらもベンチャーのような身軽さもあることは、当社の大きな特徴だと思います。
ローカル5Gの
社会実装を目指して
現在、私は「ローカル5Gプロジェクト」に参加し、操作性という意味での“品質”を左右するグラフィカルユーザーインターフェースの開発に取り組んでいます。これまで当社は有線領域で研鑽を積んできました。私も含めて社員の多くは初めての挑戦となるため、現在はこれまで触れたことのない新しい領域の情報や知識の学びを重ねる忙しい日々を過ごしています。しかし、このプロダクトが完成した時には、この先数十年という長きにわたり社会を支えるインフラになる期待が非常に大きい。そのためにも当社は「ローカル5G」の高品質化に取り組み、お客様から「市場に出回っているどのシステムよりも使いやすい」と仰っていただけるような製品を作っていかなければなりません。創業から途切れることなく培ってきた“信頼”を、無線領域においても築き上げていく。それこそが私たち研究開発の大きな使命だと考えています。
広く深く、
愚直に丁寧に
“ローカル5Gプロジェクト”は、まだまだ試行錯誤の段階にあります。装置自体がさらに進化する余地を存分に残しており、私自身も他の研究開発担当と「そちらの進捗はどうなっていますか」「次はこうした機能を追加しようと思っている」などと議論しながら管理ソフトの開発を進めている状況です。当然、新しいテクノロジーである以上どこにも正解がないため、自らが道しるべを作るしかありません。そういう意味では、たとえ専門外の知識であっても積極的に学ぶ必要がありますし、広く深く「新しい時代に必要なプロダクトとは何か」と問い続けながら開発していく力が不可欠だと考えています。そのうえで、当社のDNAとも言える“品質”を作り込んでいく必要がある。新領域だからこそ通常よりもさらに愚直に丁寧に、「なぜ正確に動作しているのか」という理解を曖昧にしない姿勢を大切にしていかなければなりません。
今後の目標
まずは“ローカル5Gプロジェクト”を次の事業の柱にすることが前提ですが、そのさらに先のビジョンとしては「世界のトップランナーと渡り合えるエンジニア集団であり続けること」を目標にしたいと考えています。旧日立グループ時代、海外研修として米国企業で勤務したことがありますが、現地の第一線で活躍するエンジニアと交流して感じたのは「APRESIA Systemsの技術力も負けていない」ということ。しかし、日進月歩の世界の中では立ち止まっている暇はありません。当社には社員の好奇心や学習意欲を後押してくれる風土がありますし、「このイベントに出席したい」と言えば自由に参加させてくれます。こうした環境を最大限に活かしながら、今後も常に学び続け、社外の方とも交流し、さらなる技術力の向上に挑みたい。そして、最高の品質でクライアントのビジネス、社会のインフラを支えるプロフェッショナルになっていきたい、そんな想いを常に胸に秘め日々臨んでいます。