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「転換力」を武器に
新たな地平を拓く

末永 正彦Masahiko SUENAGA

代表取締役社長

ネットワークの
歴史とともに

当社は1980年代初めころにネットワーク製品事業に参入して以来、前身の旧日立電線株式会社時代から、業界のパイオニアとして日本初の管理機能付きイーサネットハブ、ネットワーク認証対応スイッチなどを開発してきました。2003年には世界に先駆けて、通信キャリアイーサネットサービスにおける課題を解決するカプセル化テクノロジーの実装に成功するなど、私たちの歴史はネットワークの進化とともにあったと言えます。現代では「ネットが安定して使える」のは当たり前になっているかもしれませんが、最先端のテクノロジーは不確実性を伴うことも多く、運用段階で「ネットワークが止まってしまった」「改修に莫大なコストがかかる」といった課題に直面することは珍しくありません。

イーサネット技術の黎明期から取り組んできた当社では、こうしたお客様の声を一つひとつ拾い上げ、時には標準化技術を補完するような特別仕様の製品開発に取り組みながら、私たちはその時点の最高の技術が“当たり前”となるように励んできました。決して簡単な挑戦ではありませんでしたが、現在では当社の製品は様々なミッションクリティカルな用途で活用されており、通信キャリア向け市場では国内トップクラスのシェアを誇るまでに至っています。また、2020年にオリックス株式会社との資本提携によって、経営基盤のさらなる安定化や、オリックスグループの持つ顧客ネットワークを活用した販路拡大など、将来に向けて大きくステップアップする体制を整えてきました。

コア・コンピタンスは
転換力

現在は、あらゆる分野でデジタルイノベーションが起こり、通信インフラの重要性はさらに高まっています。例えばChatGPTに代表される生成AI、企業や自治体で取り組みが進むDX。これらは様々な社会課題を解決するために生まれたイノベーションですが、その土台には、高いパフォーマンスを安定して提供し続けられる通信インフラが必要不可欠です。新しいIT技術の活用方法が日々広がっていくなかで、私たちはその通信インフラを支えるベンダーとしてどのような価値を提供していくのかを見つめ直しました。その結果として当社は2030年にありたい姿として2030ビジョン「APRESIA Everywhere」を掲げました。突出した独自性の高い商材開発を目指すのではなく、「転換力」を武器に生み出した製品やサービスを社会課題の解決の基盤として、利便性向上や技術活用を通じて、社会に広く貢献していくことを目指しています。

新しい製品を生み出すには、これまで培ってきた技術を組み合わせ、研磨し、新たな技術へと転換することが重要です。例えば、次世代のハイブリッドワークを実現する「KOKOMO」も、Local 5Gシステムの開発の中で生まれた製品で、まさに発想の転換によって生まれた新しい製品の一例です。“Everywhere”という意味では、今後は産業インフラの領域も新しくターゲットにして事業を展開していきます。産業インフラは、人を、社会を支える「信頼性」がより一層重要とされる領域で、これまで私たちが培ってきた技術がどう活用できるかが試されます。ただ、産業インフラと一口に言っても範囲が広すぎますし、「信頼性」というものは適用領域や人によって求められる程度に差がありますので、まずはこれまでイーサネット技術が十分活用されてこなかった領域、または様々な困りごとに対して、我々の技術を活かすことができないか、お客様との日々のコミュニケーションでその解像度が上げていきたいと思っています。まずは国内のお客様を起点として向き合い、ニーズに応え、さらにはお客様の期待と想像を超えるような提案がしたい。そしてそれを日本全国、先々ではグローバルに展開していくことができれば良いと思っています。この想いと姿勢をもって、2030ビジョン「APRESIA Everywhere」を現実にしていきたいと思っています。

目的意識と
自己実現力を大切に

当社は現在300名ほどの会社です。大企業とは一味違う少数精鋭の体制で事業に取り組んでいる分、一人ひとりの裁量権も大きい。だからこそ、それぞれに「想い」を持っていてほしいと思っています。例えば、「高齢者であっても気軽に最先端のテクノロジーを使えるようにしたい」「エンジニアとしてこんな技術に触れてみたい」。どんな夢でも構いません。それを実現するために何をすべきか、どうすれば夢に近づくのか。私たちの武器である転換力を活かし、実のある価値提供を目指して挑戦する姿勢があり、常に目的意識をもって、その実現のために前に進もうと努力できる人。当社はそういった人たちで成り立っています。

業界経験は問いません。開発職であれば勤務地も問いません。実際にアメリカに在住しながらソフトウェア開発に携わるパートナー社員もいます。もし少しでも「この会社なら自分の夢に近づけそうだ」「やりたいことにチャレンジできそうだ」と感じてくださるなら、ぜひ扉を叩いてください。あなたの個性を十分に発揮できる環境は用意します。最高の技術を、最高の品質へ。私たちとともに、新しい時代の“当たり前”を築いていきませんか。